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指輪のサイズ直し、できること・できないこと

たいていの指輪は1〜2号なら直せます。でも、まったく直せない指輪もあります。買う前に知っておくと、あとで困りません。

サイズ直しは、宝飾店の工房ではごく日常的な作業です。シンプルな金やプラチナのリングなら、1号の直しは短時間で終わります。ただし、料金も仕上がりも、素材・デザイン・大きくするのか小さくするのかによって大きく変わります。1号の差は内周でわずか 1.05 mm ですが、その数ミリのために指輪を一度切ることもある、という話から始めます。

工房で実際にやっていること

小さくする場合

指輪の腕(シャンク)のいちばん下を切り、必要な長さだけ地金を取り除いて、両端を突き合わせてロウ付けします。そのあとヤスリとバフで継ぎ目を消します。無地のリングなら、仕上がったあとに継ぎ目はほとんど見えません。小さくするほうが簡単で安く済むので、「迷ったら大きいほうを買う」と言われるのはこのためです。

大きくする場合

方法は2つあります。0.5号程度までなら、芯金に通して叩き、地金を伸ばして広げます。手早いのですが、腕が薄くなり、断面が少し楕円になることがあります。それ以上大きくするときは、腕を切って同じ素材の地金を足し、ロウ付けして仕上げます。手間がかかるぶん料金も上がり、合金によっては何年かたつと足した部分の色味がわずかに違って見えることもあります。

何号まで直せるか(目安)

指輪の種類小さく大きくひとこと
無地のリング(金・銀・プラチナ)2号以上も可2号程度もっとも直しやすい
一粒ダイヤ(腕が無地)2号程度2号程度石座はさわらない
腕の途中まで石が入ったもの1号程度1号程度直したあと石留めの点検が必要
全周に模様・彫りがあるもの1号程度0.5号程度継ぎ目で模様がずれる
エタニティリング(全周に石)不可不可作り直しになる
テンションセッティング不可不可腕のバネで石を留めているため
タングステン・セラミック不可不可硬すぎて割れる
チタン・ステンレスほぼ不可ほぼ不可対応できる工房は限られる

お店や職人によって対応範囲は変わります。正確なところは依頼先で確認してください。

料金について

料金は地域・素材・お店によって大きく違うので、金額そのものよりも「何で高くなるか」を知っておくと役に立ちます。いちばん安いのは、無地の銀や金のリングを小さくする作業です。大きくするときは地金を足すぶん高くなり、プラチナがもっとも高く、銀がもっとも安くなります。石がついている指輪は、直したあとにすべての石の留めを点検し直すので、さらに上がります。

依頼する前に確認しておきたいのは2点です。ホワイトゴールドの場合、熱を加えるとロジウムメッキがはがれるので、メッキのかけ直しが料金に含まれているか。そして、石留めの点検・締め直しが含まれているか、別料金か。

購入店によっては、購入後一定期間のサイズ直しを無料にしていることがあります。買う前に聞いておくと、どこで買うべきかが変わることもあります。

頼む前に、本当のサイズを確かめる

いちばんもったいないのは、まちがったサイズに2回直すことです。まずは紙テープで指をはかって、夕方・手が温かいときに2回測定してください。今の指輪がいま何号なのかも、円チャートに重ねれば確かめられます。両方の数字がわかれば、「何号から何号へ」と具体的に頼めます。

目安として、「少しゆるい」はたいてい0.5号、「くるくる回って抜けそう」なら1号ほどの差です。

数値を入れると、ここに各国のサイズが出ます。

サイズは目安です(BS 6820・ISO 8653等、2026年10月23日確認)。ブランドによって作りが異なるため、購入前に試着するか店舗でご確認ください。 免責事項

換算ツールでサイズを調べる →

号数内径 (mm)内周 (mm)
7号15.0047.1
8号15.3348.2
9号15.6749.2
10号16.0050.3
11号16.3351.3
12号16.6752.4
13号17.0053.4
14号17.3354.5
15号17.6755.5
16号18.0056.5
17号18.3357.6
18号18.6758.6
19号19.0059.7
20号19.3360.7
21号19.6761.8

サイズ直し以外の方法

サイズ直しが指輪に与える影響

いちばんの影響は熱です。ロウ付けでは指輪全体が熱くなるため、次のような点に注意が必要です。

どれもサイズ直しを避ける理由ではありません。事前にきちんと説明してくれるお店を選ぶ理由です。

サイズ直しにかかる期間

期間はお店や工房、指輪のデザインによって数日から数週間とさまざまです。石の留め直しやメッキのかけ直しが必要な場合や、メーカーの工房に送る場合は長くなります。記念日やプロポーズの日が決まっているなら、依頼する前にいつ戻ってくるかを確認してください。

サイズ直しをしないで済む買い方

  1. 夕方、手が温かいときに2回はかる。換算ツールか印刷用リングゲージを使う。
  2. 買うリングの幅に合わせて足す。4 mm から 0.5号、6 mm 以上なら 1号。
  3. エタニティ・テンション・タングステン・セラミックなど直せない指輪は、店頭の金属ゲージで実際の幅のものを試して実測してもらう。
  4. 2つの候補で迷ったら大きいほう。
  5. サイズ直し・交換の条件を、支払いの前に確認する。

よくある質問

指輪のサイズ直しは何号までできますか?

無地の金・プラチナのリングなら、たいてい上下2号程度まで可能です。腕に石が並んでいる指輪は1号程度が限度です。エタニティリングやタングステンは直せません。

大きくするのと小さくするの、どちらが安い?

小さくするほうが安く、仕上がりもきれいです。0.5号を超えて大きくする場合は地金を足すので、料金が上がります。

サイズ直しで指輪は傷みますか?

無地や簡単な石留めの指輪なら、跡はほとんど残りません。ホワイトゴールドのメッキ、全周の模様、熱に弱い宝石には注意が必要です。

サイズ直しできない指輪は?

全周に石が入ったエタニティリング、テンションセッティング、タングステン、セラミックは直せません。チタンやステンレスもほとんどのお店で断られます。

サイジングビーズとは?

指輪の内側の下部につける小さな突起です。0.5〜1号ほど小さくした効果があり、関節は通るのに付け根で回ってしまう指輪に向いています。

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